東京オリンピックへ。
加藤 晃成
豊橋東部中学校2年
(豊橋スイミングスクール所属)
「リオ五輪金メダリストの萩野公介の記録を破った男」が、ここ豊橋にいる。
彼の名は、“加藤晃成”。
豊橋東部中学校に通う中学2年生だ。
水泳を始めたのは3歳。水泳で全国優勝の経験を持つ父の影響で始めた。
小学生になると頭角を現し、小学3年生の時に初めて『ジュニアオリンピック』に出場。その翌年に50m平泳ぎで日本一に輝くと、その後は4種目で日本学童記録を塗り替えた。
これまでの国内大会で獲得した金メダルは14個。
中学生になった今でも、その成長曲線は留まることを知らない。
持ち味は、得意種目に限られる訳ではなく、クロール、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎと、全ての泳法を得意としていること。それぞれの種目でも強いのだが、個人メドレーでこそ、真の力が発揮される。
ほぼ毎日、部活とクラブの両方で練習し、3キロから9キロを泳ぎ込む。
豊橋スイミングスクールで、幼い頃から指導してきた鈴木厚裕氏はこう話す。
「幼い頃から、彼は練習の虫。常に真面目に取り組んでいました。それが結果を結び始めているのだと思います。ただ、まだまだ発展途上。多くの経験を積んで、進化し続けてほしい」
東京五輪あいち強化指定選手として、ナショナル合宿にも参加。
9月にはウズベキスタンで行われる『アジアエージグループ選手権』に日本代表として出場予定。
加藤くんに話を聞いた。
「東京オリンピックはもちろん意識しています。ただ個人種目だけではなく、一緒に苦しい練習をやっている仲間とともに、リレー種目でも高みを目指したいです」
仲間とともに。
守るべき何かを持つ人間に、限界など存在しない。