栄ドリームスが
 優勝を果たす。

東日旗 第70回豊橋少年軟式野球選手権大会

東日旗
第70回豊橋少年軟式野球選手権大会

平成29年7月1日から17日に掛けて、『東日旗 第70回豊橋少年軟式野球選手権大会』が、豊橋市営球場をメイン会場に開催された。

昔から豊橋の少年野球では最も盛り上がるこの大会。元々は町内対抗の少年野球大会だったが、昭和54年からは少年野球チームが参加する大会となった。昭和23年に第1回大会が開催され、今年は70回の記念大会となる。

決勝戦に勝ち上がってきたのは、準決勝で富士見高豊クラブとの打撃戦を制し(7対6)、3年ぶりに決勝へと進んだ幸ヤンキースと、岩西バッファローズとの準決勝でサヨナラ勝ちを収めた(2対1)、栄ドリームス。ヤンキースは6回目の優勝を、ドリームスは初優勝を狙う。

試合は、ヤンキースの攻撃で「プレイボール」。
ワンアウト後、2番打者がフォアボールで出塁すると、3番打者の強烈な打球がレフトの前へ。するとこれが大きく跳ね上がり、レフトの頭上を通過。ボールが外野を転々とする間に打者走者を含む二人が生還。ヤンキースが幸先よく2点を先制した。

早く追いつきたいドリームスは、先頭打者が右中間を破る三塁打でチャンスを作ると、続く打者の時にスクイズ。これが絶妙な所に転がり、3塁ランナーがホームイン。さらに打者走者も1塁セーフ。その後、死球と内野ゴロで、ワンアウトながら2塁、3塁のチャンス。ベンチは5番打者に対し、このイニング2度目となるスクイズのサインを出すが、守備妨害を取られツーアウト2塁、3塁となった。ピンチを脱したかに見えたヤンキースだったが、ここでピッチャーが痛恨のワイルドピッチ。

ドリームスが2対2の同点に追いついた。

2回からはドリームスのエースが本来のピッチングを取り戻し、ヤンキースの攻撃を、2回、3回、4回と三者凡退に抑える。そんなエースの好投に応えるように、打線は足を絡めて小刻みに加点。

4回が終わって、6対2とドリームスがリードして終盤戦に入る。

5回表、なんとか追いつきたいヤンキースの攻撃。
ワインアウト後、7番打者がライト前ヒットで出塁すると、次の打者には四球。ヤンキースに試合の流れが徐々に傾き始める。するとここでドリームスは「タイム」。センターとキャッチャーを入れ替える。これはドリームスが見せる終盤の逃げ切りパターン。ワンアウト1塁、2塁から試合再開。ヤンキースは手堅く送りバント。これも絶妙なバント。オールセーフとなり、ワンアウト満塁と大きくチャンスを広げる。

ホームランが出れば同点。
盛り上がるヤンキース応援席。

しかしこれに立ちはだかったのがドリームスのエース。
1番、2番を内野ゴロに仕留め、最大のピンチを無失点で切り抜ける。流れを引き寄せ、攻撃へと移るドリームス。ここでヤンキースはその流れを止めるべく、「ピッチャー交代」。
5年生投手をマウンドへ送る。
一際体格が大きく、球も速い。三者凡退で抑え、味方の反撃に期待を懸ける。
しかしながら試合はこのまま進み、最後はドリームスのライトのファインプレーで「ゲームセット」。

6対2で勝ったドリームスが大会初優勝を飾った。

試合後、殊勲賞に輝いたエースの原くんに話を聞いた。
「すごく緊張したけど、優勝はすごく嬉しい。県大会でも優勝目指して頑張ります」

ドリームスの6年生は、5年生時に県大会ベスト8まで進んだメンバー。
今年のリーグ戦では全勝優勝を果たし、県大会にも2度出場した“黄金世代”。

栄ドリームスの夢はまだ続く。

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