「海苔」巻きおにぎりは
 アスリートの味方。

永井海苔

■ビタミンA:免疫力アップ、風邪予防(海苔1枚でニンジン10g相当)
粘膜を丈夫にし、ウイルスの侵入をブロックします。風邪はもちろんのこと、病気全体の予防に役立ちます。視力低下を防いで、皮膚や細胞を作る助けとなります。練習で疲れるとどうしてもウイルスに狙われがちですので、スポーツをやられているなら要チェックです。

■ビタミンB1:糖質の代謝(海苔3枚で豚肉30gに含まれるB1の量と同量)
糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素です。おにぎりのようにご飯とセットで食べることで、炭水化物を効率よく、身体を動かすためのエネルギーに変えてくれます。逆にビタミンB1が足りない中での糖質の過剰摂取は、脂肪になってしまうので注意しましょう。

■ビタミンB2:脂質の代謝
ビタミンB2は、脂質をエネルギーとして燃やす時に大切な役割をします。特に減量中はしっかりと摂りたい栄養素です。

このように海苔は、運動に必要なビタミンをかなり効率よく摂取することができます。今まで何気なくおにぎりを食べていた方は、海苔が巻かれているものを選んでみてはいかがでしょうか。
他にも、ビタミンC(1枚でみかんの約1.5倍の量)、貧血予防、疲労回復を助ける鉄分(5枚でほうれん草1把相当)、歯や骨の形成を助けるカルシウムなど普段不足しがちなミネラル、魚に含まれる不飽和脂肪酸EPA、腸内環境を整え、免疫力強化に繋がる食物繊維も多く含まれます。

【ご飯の効能】
主食となる、ご飯、パスタ、うどん、食パン。この中でも、ご飯はエネルギー量が多く、脂質が0.9gと非常に少ない。脂質の摂りすぎは生活習慣病を誘発することは広く知られています。子どもの頃に形成される食習慣が大きく影響することになり、なおかつ脂質を摂りすぎると、効率の良いエネルギー源である糖質が自ずと少なくなってしまうデメリットがあります。ご飯は身体を動かすために必要なエネルギーをしっかりと摂れ、胃に負担の掛かる脂質が少ないため、運動する子どもたちにとって、効率的にエネルギー補給がしやすい食材です。また、栄養素以外の部分でもメリットがあります。それは、他の食材に対して、お米が「粒」であることです。お米は小麦粉が原材料のパンやうどんに比べて、“噛む回数”が自然と増えます。食べ物をよく噛むことは脳を刺激して、記憶力や集中力アップに繋がります。さらに、消化吸収がスムーズに行われ、身体の隅々まで栄養が行き渡りやすく、身体を大きくするためには、お米を食べることがスポーツマンとしての土台作りに最適と思われます。最低でも1日2食はお米を中心とした食事を摂ることが望ましいでしょう。

永井海苔




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