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ジュニアアスリート向けコンディションコラム

こんにちは。NIKOUスポーツケアルームです
記事をご覧いただきありがとうございます。
こちらでは、『女性アスリート問題』や『女性に多い障害』についてもう少し詳しくお伝えしていきます。

冊子記事で生理の問題についてお話しましたが、そもそもなぜ、生理痛の重さレベルに個人差があるのでしょうか? それは各個人の体質やホルモンバランスの違いなどによるものです。ここでは、要因と言われるうちの4つについてお伝えします。

1.ホルモンバランス
生理にはエストロゲンやプロゲステロンといったホルモンが関与しており、これらのホルモンバランスの違いが生理痛の重さレベルに影響を与えることがあります。例えば、エストロゲンの分泌が多いと生理痛が重くなる傾向があります。

2.子宮の形状や筋緊張
後天的な要因として、子宮の形状や筋緊張度が生理痛の重さレベルに影響を与えることがあります。子宮が傾いていたり、筋肉が過剰に緊張していたりする場合、生理の出血量が増えることがあります。筋緊張は女性アスリートに多く見受けられる現象です。

3.精神的ストレス
ストレスはホルモンバランスを乱し、生理の出血量や痛みを増幅させる傾向があります。

4.栄養状態
栄養素のなかでも、特に鉄分やビタミンなどの栄養不足は、生理の出血量や症状を悪化させる傾向があります。 これらの要素は個人差があり、同じ生理痛でも個人によって重さが異なることがあります。上記以外にも生理問題に関与する要素は多々あるでしょう。

そして私が患者さまを診る中で、近年増加傾向にある症状は『頭痛』です。 これも女性に多く見られる症状の一つであり、天候不良時、梅雨または台風シーズン、寒気の到来時などのシチュエーションに来院される方がいらっしゃいます。

頭痛の中でも『片頭痛』や『緊張型頭痛(頭や、後頭部から首にかけての筋肉の緊張により起こると考えられている頭痛)』で悩んでいる方は多いはずです。 頭痛も生理痛と似たような原因で起こるとされています。

1.ホルモン療法や経口避妊薬の使用
これらの薬物も頭痛のトリガーとなることがあります。薬物の使用によってエストロゲンのレベル変動が起こり、頭痛が引き起こされる場合もあります。

2.睡眠不足や不規則な生活リズム
女性は生理周期や出産、子育てなどで睡眠不足や生活リズムの乱れを経験することが多いです。これらは頭痛のリスクを高めることがあります。 近年では小学生時から頭痛が発生し、“学校に登校できない”長期欠席につながるケースも多々見受けられます。

『生理』や『頭痛』はケガではありません。症状は他者から見えず、痛みのレベルは本人にしか分かりません。“たかが生理”“たかが頭痛”といわれたことはありませんか?私も競技中に“ケガではないからできる”と言われたこともありました。 「生理で休むのは甘え」ではありません。「頭痛で休むのは甘え」ではありません。 運動療法、食事療法、薬物療法、なにが良くて自分に合っているのかは試すまで分かりません。一つの選択肢として、生理痛や頭痛の軽減を目的とした鍼灸治療は存在します。 どの治療を選択するのかは患者さま自身です。私でお役に立てそうなことがありましたらどうぞご利用ください。「女性の鍼灸師に診てほしい」というご要望も承ります。 生理痛や頭痛に耐えるだけではなく、少しでも軽減できるように考えていきましょう。 あなたの大切な生活を改善できるよう全力で取り組ませていただきます。

 

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