再び頂点の景色へ。
 世界チャンピオンへの序章が始まる。

今井聖也

今井聖也
羽田中学校 3年

ボクシング競技は小学生が1ラウンド1分30秒を3ラウンド、中学生と高校生が1ラウンド2分を3ラウンドで行われる競技である。この競技において、豊橋から世界チャンピオンが出るかもしれない。そう思わせてくれたのが羽田中3年生の今井聖也くんだ。3月下旬に群馬県で行われる全国大会に出場が決定しており、全国優勝を狙っている。

ボクシングとの出会いは、3歳上のお兄さんのダイエット目的で一緒に通い始めたのをきっかけに「自分もやってみたい!」と思ったところから始まる。始めてみるとめきめきと上達し、ようやく体重が規定に達した小学校6年生のとき、初出場のU-15ボクシング大会27・5㎏級で全国の頂点を極めた。

このまま順風満帆なボクシング生活を歩むかと思いきや、中学生になると軽量級の中でもパワー不足に悩み自分のボクシングを見失い、勝てない日々が続いた。しかし、中学2年生の終わりにお兄さんが専属トレーナーにつき、戦いの場をアンダージュニア大会に移してからは連戦連勝。昨年の大阪で36 ㎏級の全国大会では見事、準優勝に輝いた。ところが、当の本人は、この準優勝には全く満足していない。再び日本一の座を奪還すべく、週6日でトレーニングをしている。朝6時に起床して走り込みを行い、学校が終わってからはジムに通う日々を送る。そして「夢は世界チャンピオン。3階級制覇をした井岡一翔選手のようになりたい」と話す。

夢に向かって、まずは日本を制す。サポートをしてくれている両親やお兄さん、ジムのトレーナーや仲間たちに「日本一」という最高の恩返しを届けることができるか。日本一、そして世界チャンピオンへのゴングが鳴った。

 

【今年度の成績】

9戦 8勝 6 KO 1敗

FALCO

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