自粛期間中にレベルアップ! 狙うは男女でのアベック優勝と東海大会出場。
シーガルズ
自粛期間にも負けず、着実にレベルアップをしているミニバスチーム、豊橋シーガルズに取材をした。まずは、4月から5月までの自粛期間にどんな練習を実施していたのかが興味深かったため、その様子を紹介する。
当然ながら外での活動は制限され、自宅でのトレーニングが多くなった時期。シーガルズでは選手個人が考えた練習と、チームからテーマを与えた練習を行っていた。個人の練習内容は十人十色で、ドリブルやシュートフォームの確認といったものから、ダッシュやフィジカル強化といったものまで。選手に与えたテーマは、ハンドリング50秒以内、システムの理解など。基本的なことはどこのチームもやっていたことだろう。
しかし、シーガルズではその練習を自宅で撮影し、ラインのグループで共有をした上で、指導者がしっかりとアドバイスをするという徹底ぶり。正解がわからない中で、撮影することにより自分の動きを第三者的な目線で見ることのメリットと、指導者からの改善点の意見があれば伸びることは間違いなしだ。
これを続けた結果、驚くほどの成長を見せたとコーチの井上さんは言う。「精神面の成長が大きい。プレーに対する落ち着きが出てきた。コミュニケーションも取れるようになってきたし、2ヶ月の自粛期間のおかけでむしろ準備万端!」と意気込む。
自粛期間が解禁され準備万端の中、練習メニューを暗唱していたのも驚きだった。選手のほとんどが練習メニューのコピーやメモをバッグに入れている。“言葉”として理解した上で、作戦盤を使って“目と頭”でさらに理解し、実際にコートでやってみて“体”で覚えるといった具合だ。ここまで基準がしっかりしていると、何を間違えてしまったのかが見つけやすく、自分たちの方向性を見失わないで済む。
また、チームとして「自立」を促している。自分の荷物は自分で持つ。練習や試合前の準備も選手たちで行い、保護者の手は借りない。これが身についてくると下級生のお手本にもなり、面倒見も良くなってくるという。タオルや水筒の忘れ物があったら、「これ誰のー?」と当たり前のように呼びかけがあり、コミュニケーションの促進にもつながってくる。
明るく、元気で、ときには自由な選手たちが目指すのは、男女での豊橋選手権のアベック優勝と東海大会の出場だ。自粛期間を実りあるものにでき、自信をつけた選手たち。レベルアップした姿を見せる時がきた。
今回、選手のインタビューや練習風景など取材の様子は、8月1日より豊橋ケーブルネットワークティーズチャンネルの東三河スポーツを扱った「穂の国スポーツ」内で放送される予定。
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