2024年1月に行われた第45回豊橋市スポーツ少年団豊橋市長杯軟式野球大会にて39年ぶりに決勝まで勝ち進んだ野依フェニックスを取材した。

野依フェニックス
「練習は厳しく、試合は楽しく笑顔で臨むよう子どもたちに伝えている」と赤川監督は指導方針について話してくれた。また、チームの代表であり、豊橋少年軟式野球連盟の副理事長でもある山田さんは「健全育成を図っており、野球を通して自分のことは自分でできるように常日頃から意識させている」と技術だけではなく子どもたちの先の将来を見据え教育していた。このチームの特徴は低学年から高学年まで仲が良いだけではなく、時にはそれぞれがライバル意識をもって切磋琢磨し合っているところにこれまで以上の強さがある。キャプテンで4番ピッチャーとまさにチームの大黒柱である菱田希成くんはこの6年間を振り返って「この6年間で実力もつきチーム力が格段に上がった。この経験を活かして将来はドラフト1位のプロ野球選手になる」と力強く応えてくれた。双子の兄弟である兄で副キャプテンの今井渉夢くんと弟でチームのリードオフマンである今井惺也くんは、口を揃えて「希成が誘ってくれたから6年間野球を楽しめた。初めての決勝だけどワクワクする」と意気込んだ。市長杯の決勝では、初回に2点を先制。終盤に逆転を許し、2対6と惜しくも敗れてしまったが、39年ぶりに決勝戦まで進めたのには確かなチーム力があった。今後も子どもたちの大きな飛躍が期待される野依フェニックスに注目したい。


