剣心館は昨年7月にできたばかりのフレッシュな剣道道場。設立したのは24歳と若き剣道指導者の小野功太郎館長。

剣心館
小野館長は中学校で外部コーチを請け負っていたが、指導するにつれ、剣道をする子どもたちの減少に危機感を覚えるのと同時に、もっと剣道を普及させたいという思いや、高いレベルの剣道を目指す道場を作ってみたいという気持ちが強くなっていったという。そこで数名の剣道仲間に声をかけ剣心館の立ち上げに踏み切った。強くなりたい子やもっと稽古したい子はどこの道場や部活に所属していても受け入れ、掛け持ち可という珍しいスタイルで口コミのみで募集をした。あっというまに田原・豊橋から30名以上の子どもたちが集まった。現在は、田原市内の中学や武道場で週2回練習をしている。豊橋の入館希望者が増えてきたため4月からは豊橋市内でも道場を開設する予定。指導者は20代の若い剣道経験者が中心の8名で幼稚園年長児童から中学生を指導する。試合で勝てるチームを育成するというよりも専ら基礎練習を中心に技術向上を目的とする。その一方で、愛知県剣道道場連盟にも登録し、そこでの全国大会出場も一つの目標として掲げているという。基本コースと試合コースがあり、基本コースから試合コースへと昇進するには独自の基礎技能を習得し試験に合格しないと試合コースに進めないというシステムになっている。若い指導者と子どもたちの距離は非常に近く新しいスタイルでの道場は今後も更に人気の道場となりそうな気がしてならない。

