今回は、夏の総体で市内大会、東三河大会、県大会を優勝し、第55回全国中学校柔道大会に出場した佐々木柊矢くんと竹内ことなさんを取材した。

NPO法人大森クラブ所属
佐々木 柊矢さん(高師台中3年生)
竹内 ことなさん(南部中3年生)

柊矢くんは全国大会優勝を目指し、夏の総体に挑んだ。県大会準決勝では先に技ありを取られる苦しい展開も何とか取り返し、決勝へ駒を進めた。決勝では5月に行われた県大会でも対戦し、ゴールデンタイムまで戦い合ったライバルと対戦だった。しっかりと自分の柔道をしようと開始1分で内股を決めて優勝。初の全国大会の切符をつかんだ。優勝した瞬間は全国へ行ける嬉しい気持ちとほっとした気持ちだったという。全国大会では会場の雰囲気も違い、緊張からなかなか思うような柔道ができず、初戦敗退。しかし、柊矢くんは「今回の経験を通して全国で戦うレベルを肌で感じることができた。この経験を生かして、高校こそ全国優勝できるように頑張りたい」と話してくれた。ことなさんは、まずは県大会優勝を目指して今まで勝ってきた相手でも油断することなく戦い、勝った試合はすべて一本勝ち。得意の大内刈りで勝ち進み、県大会決勝戦でも大内刈りでライバルを破り全国大会へ出場を決めた。勝ったときはすごく嬉しかったがなかなか実感がわかなかったそうだ。全国大会では1回戦2回戦ともに指導の累積での勝利、3回戦では得意の大内刈りを返されて一本を取られて終わってしまったそうだ。全国大会を振り返り、ことなさんは「全国大会の2試合は何とか力で勝てたかもしれないが、全国で戦える技を覚えて勝てる選手になりたい」と話してくれた。2人とも周りの人のために戦うことを日ごろから教えてもらっているといい、自分のためではなく親や仲間、先輩たちへの感謝の気持ちをもって戦うことができれば接戦の時、苦しい時にいつも以上に力を発揮することができる。普段から仕事で忙しくても送迎してくれたり、けがをした時には病院や治療院まですぐに連れて行ってくれたりする両親への感謝を最後の夏にぶつけていた。今後の目標を聞くと柊矢くんは「高校では60キロ級からとなるので、まずは身体を大きくして力負けしない選手にならなければならない。そして高1からインターハイに出場し、いい結果を残して周りの人に恩返ししたい」、ことなさんは「もっと細かい技や立ち技から一本が取れるような技を習得して、高1から3年連続インターハイ出場したい。全国で1番を取って、先生に恩返ししたい」と意気込んだ。周りの人のために戦える2人の恩返しはまだこれからだ。

 

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