指導者と指導者としての覚悟と 本気で子たちと向き合う心しての覚悟と 本気で子たちと向き合う心

ジュニアアスリートを支える 指導者哲学
今回は、FC ALONZA(以下:アロンザ)の代表を務め、わずか4年で全国大会に導いた深江鷹志さんに独占インタビュー。短期間でのチームの成長にはどんな背景があるのか、深江さんにその裏側を語ってもらった。
2016年に設立されたアロンザでは、【圧倒的自立】をコンセプトに、個人のフェーズに合わせた指導が実施されている。今では多くの子どもたちが所属するチームだが、深江さんが指導を始めた当初は4、5人と少人数で活動していた。公園で車のライトを使用し、照らしながら練習している日もあったと、当時を振り返った。そこから人数も増え、2021年にはジュニアユースもスタートした。
サッカーを子どもたちに教える、という環境からチームとして戦っていくフェーズになったタイミングで、深江さんはチームとしての在り方を見つめ直した。「今後どういったチームにしたいのか、アロンザを通じてどういった選手に育てたいのか」を考え、そこで生まれたコンセプトが【圧倒的自立】。愛知県の強豪のみならず、全国レベルのチームと対戦の場を設け、そのレベルの高さを肌で感じ経験を積ませた。しかしなぜ、出来立てのチームが全国レベルの強豪チームと試合ができたのか。その答えは深江さんの行動力に合った。とにかく自ら足を運び、直接交渉を重ねてきたのだ。深江さんは「はじめは、“深江”という人
間を知ってもらうことから。チームが強くなる前から、県外の大手スポーツメーカー主催の大会にどう出場するかなどを常に考えて行動していた」と話す。
経験値を上げる環境。そして、チームをここまで強くした理由は、深江さんの指導方法にある。低学年のうちは、足を使った難易度の高い練習に力を入れる。1つのメニューを深堀して、質よりも量を意識。次のフェーズから個人戦術を深めていく。深江さんは「今すぐできる、誰にでもできる挨拶、声出しは必ずやる。技術的なトレーニングについては、テーマは同じだが、それぞれのスピード感に合わせて変えている。一人ひとり、足りないものを見極め、どう練習に落とし込んでいくか、それぞれに細かい課題を見つけさせている」と話し、全国のチームと関わる中でも、負荷のかけ方、基準値の違いを肌で感じ、それらを指導の中に落とし込んでいた。
「指導者たるもの5者たれ」。(「五者」とは、「学者」「医者」「易者」「役者」「芸者」のこと)これは深江さんの恩師からの言葉だ。常に考え、“指導している”という意識を持ち続けている。自分の子どもを見るかのように、すべての子どもたちに指導にあたる深江さんは、本気で子どもたちと向き合い次のステージを考え続けている。「成功を約束することはできないけど、成長は約束できる。アロンザに入ったから道が開けたと感じてもらいたい」と話す深江さん。指導者は感性。本気で子どもたちと向き合い行動する。思いを込めて語るその言葉の中に、チームの強さが宿っていた。











