豊橋FINS南部ソフトボールクラブは日頃から地域の指導者と学校の部活動顧問の先生が連携して運営をしている。
豊橋FINS南部ソフトボールクラブ
クラブ代表兼部活動のコーチである清水さんは「部活動の先行きが不透明であり、将来のことを考えると子どもたちのためにも、地域がその受け皿になる必要があると思っている。今のうちから子どもたちがソフトボールを続けられるような体制を作っておきたい」と話す。現在は平日は部活動、休日はクラブとして練習量も豊富で充実した活動ができているが、将来的には不安もあるのだという。
団員数は1年生から3年生まで総勢26名とメンバーもしっかり揃っている。しかし今のチームはかつて練習試合で30連敗となかなか勝てない時期もあったそうだ。それでも「諦めない気持ち」を大切に努力を続けてきた。その結果、3年生を中心にこの夏、急成長を見せ始めた。いつしか試合を重ねるごとに打線のどこからでも得点できるバランスの良い強打のチームとなっていったとコーチ自身もチームの急成長に驚いている様子だった。部活動での3年生最後の大会では東三大会優勝、県大会で準優勝し東海大会出場の切符をも手にした。キャプテンの寺田有美香さんもショートを守る前田莉亜さんも東海大会出発前に「全力で頑張り全国大会に行きます」と笑顔で意気込みを見せてくれた。東海大会では、三重県優勝チームを相手に接戦の末、惜しくも破れてしまい、全国大会出場をあと一歩のところで逃してしまった。願いは叶わなかったが、今度は全国大会出場を次の目標として後輩たちが受け継いで行く。