ジュニア世代に育む!体幹トレーニングの必要性
ジュニアアスリート向けコンディションコラム
NIKOUスポーツケアルームは『豊橋から世界へ』をモットーに、スポーツに励む子どもたちのサポートを専門に行っています。私は、3年間トレーナーとしてスポーツの現場で、数多くの活躍してきた選手たちを見てきました。また、普段は、当院で小学生から高校生までのジュニアアスリートのトレーニング指導を行っています。
今回は、体幹トレーニングについてお話ししていきます。当院では、トレーニングする子どもたちには、体組成(たいそせい)という筋肉を測定する機械で数値を測り、個々の筋力状態に合わせてトレーニングメニューを作成しています。その数値をみると、多くの小学生・中学生の体幹筋力は標準値よりも低い傾向にあります。そのため、運動する際に体の軸がぶれやすく、膝や腰といった関節に負担がかかり、怪我のリスクが高まる状態で体を動かすことになってしまいます。体を大きくするために筋肉を増やそうという取り組みも非常に大切ですが、それ以上に小学生・中学生の期間は、優先順位として、体幹の筋力をまずは育てることが競技スキルの向上に繋がると考えています。また、体幹トレーニングをする時にも、何気なく体幹トレーニングを行うのか、体幹について理解し、意識して行うかによってもトレーニングの質は大きく変わります。
では、体幹とは、どこからどこまでを指すでしょうか?『体幹』という用語は、近年、スポーツの世界で広く認知されるようになりました。しかし、実際に子どもたちに聞くと「首から膝まで」「お腹の前」などと様々な答えが返ってきます。体幹=腹筋でもありません。正しい『体幹』の範囲は、首下から骨盤、体の前面・側面・後面まで含み、手足を除いた『体の胴体』を体幹と位置付けています。その体幹部分をジュニア世代のうちから、しっかりと把握し、意識しながら鍛えることが大切です。
現在のジュニア世代の体幹事情と体幹がどこを指すのかご理解いただけたかと思います。その体幹を鍛えることでスポーツをする時に得られるメリットについては、こちらからご覧いただけます。
当院では、筋力測定やパーソナルトレーニング、チームへ『体幹講習』も行っていますので、個々で体幹筋肉が気になる方は、よければご相談ください。
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【今月の執筆担当】
<資格>
NSCA-CPT NSCA Certified Personal Trainer
<トレーナーサポートチーム>
豊橋中央高校男子バレーボール部
石巻ミニバスケットボールチーム