縦割りが作り出す
 心の強さと生きる力。

日本拳法武藤会

日本拳法
武藤会

藤ノ花女子高校日本拳法部のOB会で組織されている『武藤会』。会長を務めるのは、藤ノ花女子高の教諭で、日本拳法部の監督を長年務める井原淑雅先生。これまで全国制覇17回と圧倒的な成績を残している。

そんな井原先生は、社会体育の一環として、15年前から地域でも道場を開いており、近隣の子どもたちのほか、かつて先生の指導を仰いだ生徒の子どもなども道場へ通う。指導にあたる師範もまた教え子。まさに藤ノ花の絆で結ばれた道場とも言える。

全国トップクラスの実力を持つ高校での指導とは異なり、ここでは拳法の楽しさを追求。幼児から中学生までが楽しそうに稽古に励む姿が印象的だった。練習では防具を装着し、実際に相手に打ち込む。

井原先生に話を聞いた。「昔は大きな子から小さな子が一緒になって遊んだものですが、今ではそういった環境がほとんどないように思います。この道場では、年齢の異なる子どもたちが一緒になって縦割り形式で稽古をします。そうすることで、年上の子が年下の子の面倒を自然と見ます。人は皆、関わりの中で生きています。そういったことをここでは学んでほしい。高校でも、『縦割り式教育』を研究しています。人と関わる力を通して、生きる力を身につけてほしいと思っています」

教えているのは、見せかけの強さではなく、心の強さ。この道場には、生きる力を身につけるための素地がある。

日本拳法武藤会 日本拳法武藤会 日本拳法武藤会 三益




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