小池町に道場を構える陪劭流善行塾で空手の稽古に励む伊藤蓮音くんと井上蓮人くんは小学生低学年でありながら、既に東海地区の様々な大会でタイトルを獲得している。

陪劭流善行塾所属
伊藤 蓮音くん(芦原小3年生)
井上 蓮士くん(牛川小1年生)

伊藤くんは直近では、名古屋チャレンジカップで優勝、ビギナーズ東海大会では3位、井上くんは東海カップ、名古屋チャレンジカップでいずれも準優勝という実績を残している。伊藤くんは自分はとても緊張するタイプだという。試合会場では、人の多さに圧倒され、緊張感が高まってしまうのだそうだ。しかし、緊張せずに力を出せるように練習の時から本番だという気持ちで空手をしている。また誰よりも多く練習しないといけないと、はっきり自分の言葉で話してくれた。井上君は祖母と母親3代で空手の練習に道場に通っている。家には母親のトロフィーや賞状が多く飾られていて、目標はママを超えることだと話してくれた。試合に出て勝ってトロフィーや賞状を貰えることがとても嬉しいそうだ。伊藤くんも井上くんも小学生低学年ではあるが、驚くほど礼儀正しくハキハキと答えてくれる。
この2人が通う道場は、90年の歴史を持つ空手流派である陪劭流。日本の柔法(古流柔術)に合気道と琉球拳法の長所を取り入れ確立された独特な空手道。小学生でも組み手の試合は防具を装着し、フルコンタクトで戦う。道場の中村塾長は彼らについてこう語る。「彼らはとにかく稽古の回数が多い。試合になると前に前に出て攻撃的な空手で相手を圧倒する。蓮音は後ろ回し蹴りが得意で、蓮士は左中段回し蹴りが得意技。2人とも攻撃中に足が止まってしまう事があるので、空手のステップを踏めるようにして攻防一体の空手を身に着けることが専らの課題。次の夏には、全国大会である「カラテ甲子園」に出場し上位入賞を狙っている」また2025年には中部国際世界大会が開催される。それまでに日本ではもちろん、世界の選手を相手に戦えるよう2年越しの大きな目標を掲げ日々の努力を重ねている。

ヤマサ

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