身体能力の高さを生かしたプレーに注目 兪 龍海選手に独占インタビュー

今回は2020-21シーズンにフェニックスでアマチュア選手契約としてプレーし、今シーズン改めてプロキャリアをフェニックスでスタートした兪選手にインタビューした。
小6の時に親の転勤で日本に来た兪選手は当時、日本の学校のルールに馴染みがなく、日本語も分からずうまく伝わらないことも多かったため、わがままな子どもだと思われていた。テコンドーをしていたため、日本でも続けたいと体験に行った道場で師匠にいきなり勝ってしまい、入門することを断られてしまった。そこで同じ学校の友達が通っていたミニバスチームに誘ってもらいバスケを始めた。日本語が分からなくてもミニバスのコーチは一生懸命教えてくれてすごく楽しかった。将来の夢としてバスケ選手になりたいと考えたことはなかったが、高校生の時にBリーグでプレーする先輩の話を聞いて、好きなことをして稼ぐことができるならばプロバスケ選手になりたいとその時に思った。実はバスケを始める前からNBA選手のプレー動画を見ていた兪選手はヴィンス・カーター選手のプレーに魅了されていた。背番号15番は彼の背番号から選んだものであり、日常でもロッカーなど15番を探してしまい、音量を設定する時も15に合わせているそうだ。
横浜ビー・コルセアーズのU15に所属していた時、コーチに「自分ができることを限定するな」と教えられた。それまでずっとセンターでプレーしていたが、今後のバスケ人生も考えてフォワードなど別のポジションもこなせるように個人スキルを磨くことを指導された。プロ選手としてプレーできるようになったのは、この時のおかげだと振り返る。そのためバスケを頑張っている子どもたちへのアドバイスを聞くと「自分はこれしかできないと思うのではなく、できることは何かを考えて練習することがうまくなるコツ」と話してくれた。今季のチームについて「与えられた仕事以上のプレーを全員が目指すからこそ、いい結果につながっていると思う。全員が細かいところまでこだわっているからこそ、大きなことまで鮮明に見えるようになっている。このまま妥協せずに欲張っていきたい」と語り「チャンピオンシップ進出を目指して頑張っている。個人としても与えられた役割を全うし、チーム全員でブースターの皆さんに勝利を届けたいので、応援よろしくお願いします」と力強く締めくくってくれた。

