小学生にしてナショナルチームで活躍するスケートボードカナダ代表のフレイジャー楓選手を取材した。

スケートボード カナダ代表
フレイジャー 楓さん(田原南部小 4年生)

物心ついたときにはもうすでにスケートボードに乗っており、日常にスケートボードがあったから自然とスケートボードを始めていたという楓さんは家族とともにほぼ毎日練習をしている。週1回は名古屋まで行き、大きなハーフパイプで練習し、週末は大会に出場するために全国を飛び回っているそうだ。楓さんにスケートボードの楽しさを聞くと「音が魅力的で、ジャンプしたの時の音やハーフパイプとボードが擦れる音などがすごくいい。そして、やっぱりどんな技が繰り出されるのか、エアの瞬間はやっぱり見ていても楽しい」と話す。大会には2歳ごろから出場しており、5歳の時に大会で初優勝した。小3の時に出場したカナダ国内の大会で大人もいる中でいきなり優勝を果たした。「いいパフォーマンスはできたが、まさか優勝するとは思っていなくて驚いた」と楓さんは当時を振り返る。優勝して、数か月後、カナダ代表の通訳としてつながりもあった父のもとにカナダ代表にならないかと話が来たそうだ。「聞いたときにはすごくうれしくて、自分の気持ちの中でもレベルが上がったんだと感じることができた」と代表になったときの気持ちを教えてくれた。カナダ代表として初めて出場したドバイでの世界選手権は、もちろんレベルも高く、すごく緊張したが、順位よりも出場できたことがまずよかったという。今は世界でも通用するように大きいハーフパイプに慣れ、スピードや高さを出せるようにレベルアップしていきたいと自身の姿をイメージしていた。そして、今掲げる目標は世界44位以内に入ってオリンピック予選に出場することだという。世界ランキングを獲得するには対象となる世界大会で結果を残しポイントを稼ぐ必要がある。全国で開催されるどの大会に出場して経験を積み、どの世界大会で勝負をしていくか家族で作戦会議をしているそうだ。楓さんをサポートするお父さんは「この業界において自分でなんでもできる人になって、スポンサーが欲しがる選手を目指してほしい。そして自分なりに輝ける選手になってオリンピックや世界大会でいい成績を残せるようにこれからも頑張ってほしい」とエールを送る。楓さんに将来の夢を聞くと「世界チャンピオンになること、そしてオリンピックで金メダルをとれる選手になりたい」と力強く話してくれた。世界の頂点に立つ楓さんの姿が今からもう楽しみだ。

 

ヤマサ

 

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