基礎を固め生涯空手を目指して
達和会
全日本空手道連盟和道会に所属する達和会を取材した。道場に来ていても、それだけで空手は上達することができない。支部長の岡田さんは「しっかり形や基礎を身につけて全員が強くなって、全員が勝てるようになってほしい」と子どもたちの一人一人の様子を見ながら積極的に声をかけ指導しているそうだ。「ミットを蹴ったり、殴ったりするのは楽しいが、正しい拳の握り方や、けり方など基本を大事にしたい。ただ、心身ともに鍛えることが必要だと言っても子どもたちに伝えることはなかなか難しい。そこで楽しい遊びのような練習から形の一部が自然と身につくメニューを考えることも重要だ」という。
基礎を身につけ、さらにいい選手になるためには、選手自身だけではなく指導者、保護者との3者でいい三角形を築く努力が必要だと話す。年に一度開催する合宿では、練習の時間だけではなく、親とのコミュニケーションの時間も作っているそうだ。
また、空手は試合に勝つだけではなく、形をしっかり覚えて上達することができる。和道会で取得した段位があれば、全日本空手道連盟公認の段位へ移行することができるそうだ。段位だけではなく、審判資格や指導資格を取得して空手に携わるという道もある。一つでも上の段位や、新たな資格を取得することがモチベーションにつながる。生涯長く空手を続けていくために成長と喜びが大事となる。達和会は、楽しみながらいつまでも空手を続けることのできる道場だ。