体操を楽しめる場所を絶やさない。
田原体操クラブ
学校から体操部が消え、体操ができる場所がなくなってしまう。大人になっても体操を楽しみたい!1997年、体操を楽しめる場所を自分たちで作ろうと、元体操部員であったOBが田原体操クラブを立ち上げた。その後子どもたちが参加するようになり、今では73名の登録者のうち55名が小学生。体操部がなくなった学校の体育館は器具などが処分されるため、体操をする場所は年々減る。市内で道具が残る田原市立田原中学校の体育館を利用している。
体操は、タイムや記録などの数字で測れるようなわかりやすい基準がない。自分を表現する手段としての体操は、客観的な基準がないことも特徴のひとつ。
コーチの話を聞くと「例えば逆上がりが簡単にできてしまう子より、なかなかできずに体の使い方を自分なりに考えてやっとできた子の方が伸びることがある。自分の体がどのようになっているかを認知し、どうしたら思うような動きができるかを原理・現象を踏まえて自分で考えることが大切。それを『正しい技術』と呼ぶが、これを身に着ければ必ずできるようになる。『できた』という感覚を言葉することも大切だ。」という。
いわゆる教室ではないので全国大会につながるような競技会には参加していないが毎年11月に他のクラブと合同で東三河体操競技大会を開催する。「東三河で体操をなくさないように活動を続けていきたい。子どもたちが大きくなってもクラブにかかわってくれたら」コーチの思いが未来へつながることを願う。
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