期待の新星たちが サーフィン界を席巻する
サーフィンと聞くと「春・夏のスポーツ」と想像する方も多いのではないだろうか。だが、大会がその時期に集中しているだけであって、実は1月~11月までほぼ毎月大会が開催されている「年間を通したスポーツ」であるのだ。また、大会によってクラス分けはあるものの、全世代が楽しめる競技であることもサーフィンの魅力の1つ。そんなサーフィンのルールはというと、決められた時間内に波に乗り、技を繰り出していかに高得点を獲得するかというものになる。技の完成度はもちろんのこと、力強さやスピード、難しい波に乗った上で技を決められたかも勝負の分かれ目となる。
知れば知るほど、やってみればやってみるほど、楽しくなってくるこの競技において、豊橋市から全日本大会出場選手が生まれた。荒河正宗くんと真木大河くんだ。2人はライバルであり親友で、今年の5月に行われた「NSA全日本愛知支部予選 キッズクラス」で1位と2位の座を獲得し、愛知支部代表として8月の全日本大会に出場した。
正宗くんと大河くんは別々の小学校に通っているものの、練習時はほとんど一緒だ。主に小松原海岸や田原市の赤羽根海岸で練習を行っており、お互いに「こうした方がいいのではないか」とアドバイスを送りあっている。また、試合においては技が決まった時、波に乗っているときはもちろんだが、波を待っているときも楽しいという。その日の波の様子や技の状態を確認しながら話しているとのことだ。そして、練習は波の上以外でも続いている。大河くんは「スケートボードや腕立て伏せ、懸垂を行っている」と話し、正宗くんは「ヨガを行ってバランス感覚を磨いている」と話してくれ、サーフィンに必要な動きや筋力を日々の生活でも意識しながら鍛えている。
そんなサーフィンに一生懸命な二人を支えるのが両親だ。各大会の遠征や練習時の送迎も含めて、近隣から遠方まで飛び回る。全日本大会に出場した二人もまだ小学生。日々の練習や試合のサポート、勉強のことなど、心配は尽きないが、結果が出て嬉しい気持ちは子供たちと一緒だ。
家族一丸となって挑むサーフィンの大会。大会を勝ち抜き、大河くんと正宗くんが目指す夢はサーフィンでプロになることだ。二人が日本全国に名を轟かせ、世界に羽ばたく日も遠くない。
真木大河(まき たいが)くん 東田小学校6年生
荒河正宗(あらかわ まさむね)くん 栄小学校6年生
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