武道の精神を忘れず、好きな剣道に打ち込む。目指すは県大会。
牟呂剣児会
昭和51年に結成された、伝統ある牟呂剣児会を取材した。全盛期は100人以上のメンバーが所属し、かなり厳しい練習も行われていたという。しかし、剣道を続けているメンバーが少ない現状に気が付き、指導法を一新。子供一人一人と向き合う指導になっていった。すると、剣道を続ける子が増え、今では、卒団生が中心となって「尚武会」というOBチームも誕生した。日頃から剣児会のOBが練習にきて、指導をしてくれている。
11月に開催されたスポーツ少年団剣道大会、団体の部では見事優勝を果たした。チームの次なる目標は、東三河でベスト8に入り、5年ぶりの県大会出場。
6年生のキャプテン井上寛斗くん、谷中大晟くん、熊理子さんにどんなチームか尋ねると「仲のいいチームで、このチームで戦う団体戦が楽しい」と話していた。「たとえ勝負に敗れてしまっても、仲間がリカバリーしてくれる」そんな支えあいで戦う剣道が好きだと教えてくれた。寛斗くんは「強い相手に勝てるようにこれからも練習を頑張りたい」と意気込みを話し、大晟くんは「剣道で学んだ礼儀正しさを忘れない大人になりたい」と将来を見据えていた。理子さんは「ライバルチームに勝てるチームになりたい」と力強く話した。
それぞれ気持ちの表現の仕方は違えど、目指す先はしっかりと同じ方向を見ていた。大事なことは、剣道が好きであること。伝統から導いたチームの目指す姿である。
[ad]