高校野球の準備の場。

硬式野球塾

硬式野球塾

豊橋中学校軟式野球連盟は、昨年より『硬式野球塾』を始めた。
目的は、軟式野球から硬式野球への円滑な移行。

高校の硬式野球部には、中学の部活で軟式をやっていた子供だけではなく、ボーイズリーグやシニアリーグで硬式をやっていた子供が混在する。
軟球から硬球に変わってもすぐに対応できる子供もいるが、硬球になかなか慣れない子供もいる。

「軟式野球をやってきた生徒たちが高校入学前に少しでも硬球に慣れてもらいたい」という想いから、中学の軟式野球の指導者たちが立ち上げたのがこの野球塾だ。

市内の軟式野球クラブを引退した中学3年生を対象に、9月から11月までの3ヶ月間、全10回の行程で開講。練習場所は市内の県立高校のグランドが中心で、今年は78名の応募があった。

指導にあたるのは、各チームから選抜された監督やコーチ。
基礎練習をしっかり行ったのち、行程の終盤にはチームを編成して試合を行うことを予定。

塾長を務める青陵クラブ監督の榊原信彦氏はこう話す。
「子供たちは同じ野球だと思っているようだが、硬球を扱うのには非常に危険が伴う。安全に野球ができるような知識と、技術的にはボールの握り方から、硬式野球をイチから教えています」

日頃はライバルとして凌ぎを削り合うチームの指導者が、ここでは協力し、子供たちが高校でも野球を頑張れるようにサポート。
そして子供たちは、今までライバルだった他チームの選手と、チームメイトになるかもしれない。

ここに集う人の全ては、野球で結ばれているのだ。

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