チームのモットーは、全員野球

豊橋東部中学校 軟式野球部

豊橋東部中学校
軟式野球部

日頃学校のグランドはサッカー部、陸上部等と共有しているためなかなか思うような練習ができない。しかし春休みの午後、取材の日は野球部だけがグランドを目一杯使用して練習をしていた。部員たちは他の部活を気にすることなく思いっきりバッティングを楽しんでいる様子。部活動顧問は東部中に赴任し9年目を迎える伊藤興一先生。その昔、長髪で野球をする生徒がどうにも気になって、全員丸坊主指令を出したところ50名いた部員が半分になってしまったこともあると語る伊藤先生、その野球に対する思いには熱いものが感じられる。「日頃から野球を通してよりよい人間形成を目ざしてチームのモットーは、全員野球。昨年の新人戦は1勝したが、その後公式戦で勝ち星に恵まれていない。いい勝負はするが、勝利することができない。「1つ勝つ」という目標が遠いものになっていると感じ、まずは目の前の練習を黙々と取り組むことから始めていった。日々の練習の中で行ってきたことを練習試合などで試すことを地道に続けていくことが大切。その積み重ねが、個人レベルやチームレベルでの目標達成につながり、そのなかで自信をつけていきたい。子どもたちは、野球が大好きで、毎回練習時間よりも早く集まってボールで遊んでいる。この遊び心に火をつけて本気に野球に取り組ませたい。中学校野球で得たものを、高校や大学、そして大人になっても生かしていってほしい。苦しい練習でもくじけず頑張る忍耐力や、周りの人に感謝しグランドや道具を大切にする心。元気よく返事や挨拶をするといった礼儀など野球を通して学んでほしいと切に願っている。練習内容は、ベースランニング、キャッチボール、トスバッティング、内外野ノックなど基本の反復練習です。今のチームの状況にあわせて、課題を設定し、その課題克服に向けて取り組んでいます。」と話す。その年その年によって集まる生徒たちも変わり、チームの特色も変わる。いかなるチーム状態においても先生の指導方針は一貫しており、教育者として子どもたちの成長に熱い思いを注いでいる様子が伺えた。

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