熱血 おかぴー先生
施術ルポ
[第3回]
バスケ少年の分離症
来院の理由
一週間前から腰が痛くなり病院へ。レントゲン、MRI、CTを撮影すると『腰椎分離症』が見つかり、「3ヶ月間の運動禁止」と告げられる。コルセットの装着も指示された。これから中学に上がり、バスケットボール部に入って頑張ろうかと言う矢先、お医者さんからの絶望的な診断。両親と「何とかならないか」と藁(わら)をも掴む思いでおかぴー先生を訪ねる。
施術
カウンセリングをしてから腰の曲がり具合をチェック。次に股関節の硬さを調べる。おかぴー先生は、すぐに春都くんのインナーマッスルの弱さを指摘。日常生活の中から徐々に原因を調べる。食生活・姿勢・ゆるい靴の愛用など、体に良くない生活習慣がいつくも見えてくる。そして、ある一箇所の皮膚を調整すると、前屈がスムーズにできるようになった。「甘い物を食べ過ぎている子は皮膚の状態が悪くなる」とおかぴー先生は言う。
学校でヨサコイ踊りのリーダーも務める春都くんは、痛みでヨサコイポーズができなかったが、施術後にはスムーズにできるようになり、両親も驚きを隠せない。
おかぴー先生から
春都くんは、腰の痛みが出て1週間後に病院に行きましたが、「随分前から分離症があるね」と言われたそうです。この状況から「分離症=痛み」と考えました。分離症と言われ来院する子のほとんどが、インナーマッスルが低下しています。春都くんも例外ではありませんでした。分離症が痛みの原因の場合は安静が一番です。春都くんのパターンは積極的な施術が早期復帰に繋がりました。痛みで苦しむジュニアアスリートを一日でも早く、競技復帰できるようにこれからもサポートしていきます。
施術ルポを終えて
現場取材をしている中で、腰痛でスポーツができなかったり、満足なプレーができない子が多いことを、常々感じていました。そこで今回、おかぴー先生に「腰痛について何かできませんか」と打診した所、「分離症が非常に多いのでやってみましょう」と快く受け入れてくれました。確かに前回、オスグッドは改善しました。ただ、分離症が改善するかどうかについては、正直、半信半疑でした。しかし、結果はこの通り。「痛みの原因は自分が作っている」がおかぴー先生の口癖。春都くんの悪癖をひとつずつ見抜き施術し、春都くん自身もセルフケアをしっかり行ったことで、分離症が早期に改善したのだと思います。