野球ができる感謝の気持ち 地域の人にも元気な挨拶で恩返し

小沢パワーズ
市内の小学校でも児童数は百名に満たない学校もあれば七百名を超える学校もありその格差は非常に大きい。この小沢パワーズの活動校区である小沢小学校は児童数が少ない。2年前に細谷黒潮ボーイズと合併したが同じく細谷小学校も小数校。この非常に厳しい環境の中でも多学年の子どもたちが地域の大人たちと一緒になって笑顔で練習に励んでいる。
「今年6年生が5人卒業するので4月からは非常に厳しいチーム体制になってしまう」と朝蔭監督は頭を悩ませている。少しでも多くの団員を増やしたいと毎週のように体験会や説明会を開催し指導者も父母たちも真剣に募集活動に力を注ぐ。現在頑張っている低学年の小さな子どもたちの為にも何とか環境を整えたい支えてあげたいという大人たちの優しい気持ちが見て取れる。
朝蔭監督は「常にコロナや熱中症の対策を気にしながら子どもたちの安全を守らなければならない。また野球以上に感謝の気持ちや礼儀挨拶など身に着けてもらうことに重きをおいている」と言う。人数は少なくとも優しい大人たちに囲まれて育つ子どもたちはきっと多くのことを学び成長できる環境にあると感じた。
チームに今年卒業の女子3人組を発見。白井めぐるさん、金子愛未さん、彦坂知花さんに話を聞いた。3人とも声を揃えて「パワーズは楽しかった。野球をやれてよかった」と笑顔で応えてくれた。中学進学後の予定は3人3様だが、ここパワーズで最高の思い出を共有し、それぞれが次の目標に巣立って行く。
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