自主性を育む指導で自分に勝つ
JACあつみ
寒い日でも元気いっぱいの笑顔が印象的な子どもたちが参加するJACあつみは、中学校の陸上競技部顧問として指導経験のある森下先生により、約25年前に結成された。「小学生のうちから好記録を出せる、いわゆる『早熟型』の子が成長過程で伸び悩み、自信を失ってしまうことがあります。中学での部活動の指導経験から、小学生の段階では陸上競技の楽しさや体を動かす基本を身につけてほしいとの思いから、JACあつみが生まれました。ここで活動するのは足が速い子ばかりではありません。例えば野球やサッカーなど他のスポーツに生かすために通う子もいます。また自主性を育てるために競技種目は自分で決めています」と森下先生。
昨年の愛知県新人戦で走幅跳2位の記録を持つ福江中1年の糟谷朋葉さんは、「走幅跳は風に影響されるしリズムをとるのが難しいけれど、自己ベストが出たときなどやりがいがあって楽しい。陸上競技は人に負けても自分に勝てる、という森下先生の言葉に共感します。全国大会に出ること、5mの記録を出すことが目標です」と話してくれた。伊良湖岬小5年の鵜飼渚さんは、4年時に走高跳で愛知県5位。「走高飛はすぐに競技が終わってしまうのでハードルもやってみたい。あと、ジャベリックボールも。このクラブのいいところは、全員で最後に鬼ごっこをして遊べるところです!」と元気に話してくれた。練習の最後は上級生が鬼になり、下級生全員を捕まえる鬼ごっこ。学年を越えた関わりの中で、子どもたちは日々成長していく。