イムレ・ペッカーズは今年創立35年になる歴史あるチーム。
イムレ・ペッカーズ
最盛期には70名を超える団員が在籍し、飯村小学校と飯村公園の2か所に分かれて練習していたこともあった。これまでも数々の実績を残してきたペッカーズは昨年も3つのメダルを獲得する大活躍を見せた。しかし、その中心メンバーであった6年生たちが卒団した後は団員数が低学年から6年生までで12名となり非常に危機的な状況となってしまった。現在は野球を始めたばかりの子も含めてほぼ全学年の選手で1チームを編成しなくてはならない。そんな厳しいチーム状況で迎えた初の公式戦では19対0の大敗を喫してしまった。それでもその試合後、子どもたちもコーチたちも非常に楽しそうに練習をしていた。純粋に野球そのものを楽しんでいる様子である。20年近くチームの運営に携わってきた事務局長の加藤武史さんは「今は子どもたちは悔しさもまだ無い状態。これからもっと上手くなりたい、強くなりたいといった気持ちを芽生えさせてやりたい。この先も中学、高校でも野球を続けたいと思えるように野球の楽しさを知ってほしいと思う」と話す。5年生でキャプテンを務める上原有陽くんは「三振の取れるピッチャーになりたい。そして試合で勝てるようになるまで頑張る」と元気よく抱負を語ってくれた。団員が少ない今、インスタグラムやブログ、チラシ等を使い募集活動にも力を注ぐ。団員数の減少は決してペッカーズだけの問題ではない。少人数でも大人と子どもが楽しそうに野球をしている光景はやはり心が温まる。