2年前に取材した、二宮剛毅くんから日本一になったと連絡をいただき、再び剛毅くんの練習する豊橋ボクシングジムに訪れ、取材した。

豊橋ボクシングジム
二宮剛毅
今年でボクシング歴6年となる剛毅くんはついに後楽園ホールで行われた全国大会決勝戦でKO勝利を収め、日本一の称号を手に入れた。小学校から中学校にかけてコロナの影響もあり、大会が開催されず、実力を発揮する機会すら与えられず、色々な意味で悔しい想いを経験したうえでの日本一だ。
決勝戦を振り返り剛毅くんは「誰よりも努力してきたという自負があり、その努力してきた成果を出しきれた。多くの観客が見守る中、緊張したが、気持ちを前面に出して戦うことができた」と話し、以前のインタビューよりも成長した姿でさらに頼もしくなっていた。 小学校の頃から世界一になりたい気持ちをもっていた剛毅くんだが、勝ちを積み重ねてきたことで、より世界一が明確な目標となっているという。今後は、まず16歳から受けることができるプロテストを受けてプロライセンス獲得を目指す。プロテストはスパーリングを行い、プロ選手として戦えるレベルかどうかチェックされるものだという。剛毅くんは今までのキャリアや経験が自信となっているからこそ、ここはすぐにでも通過したいと話す。そして、高校生の大会に出場するよりも1、2年かけてプロのデビュー戦に向けて調整していくという。デビュー戦に向けてずっとともに練習してきたお父さんにも支えてもらいながら、プロとして戦える身体づくりに打ち込む。さらに違うボクシングジムの方にもスパーリングを受けてもらい、スキル向上に励むつもりだ。憧れの選手は、世界チャンピオンでもあるメキシコのカネロ選手。世界的に有名なボクサーで、スポンサーも多くファイトマネーも高い選手だそうだ。彼のように一日でも早く有名になって、スポンサーもついてもらい、ファイトマネーもいっぱいもらえる選手になりたい、そして世界を獲りたいと力強く語ってくれた。
豊橋ボクシングジムには全国に出場する仲間が在籍している。そこでプレッシャーや刺激をいっぱい受けてきて、仲間といっぱい練習してきたからこそ今の自分があるといい、前に取材したときと同様に今でもほぼ毎日このジムに通ってトレーニングを行っている。
最後に剛毅くんに意気込みを聞くと、「これから大人になっていくうえでさらに厳しい世界になっていくと予想している。そんな中でも確実に上へ登っていき、世界ランキングに載る有名な選手になりたいです」とはっきりと答えてくれた。トップアスリートへの階段はまだまだこれからだが、世界の頂まで一気に駆け上がることを期待して、これからもエールを送りたい。


