7歳にして
世界の舞台を経験。
BMXは、大小さまざまな起伏がある400m程のダートコースで順位を競う自転車競技。競技人口はまだまだ少ないが日本の頂点に立つことは容易ではない。そのBMXレース競技、昨年5-6歳カテゴリーの年間ポイントランキング1位で日本チャンピオンになり世界選手権に出場した高崎成琉くん(小学2年生)。成琉くんは、1歳9ヶ月の頃ランニングバイクに乗り始め、2歳10ヶ月でBMXを補助輪無しで乗りこなした。3歳11ヶ月でレースデビュー、5歳でJAPANシリーズに初参戦わずか4年で日本代表になった。
今年6月3~9日にアゼルバイジャン共和国の首都バグーで開かれた「2018年 UCI BMX世界選手権大会」7歳少年クラスに出場。予選を勝ち上がり決勝レースに進出、初出場した世界大会で堂々7位入賞を果たした。
「これが週末の我が家」と大きなワンボックスカーを指さすお父さん。週末は家族みんなで全国各地へと遠征に出かける。「子供が興味を持ったことはとことんやらせてあげたい」
という両親。お父さんは元々、BMXに携わっていたわけでもなく野球をやっていたそうだ。しかし成琉くんがBMXに興味を持ってからインターネットや本などから独自で情報を集め、練習方法やトレーニングまでを組み立てるようになった。またお母さんは英会話や体幹レッスンの習い事や、睡眠から栄養にまで気を配る。より高いレベルで世界を相手に競技して行くにはそれに見合った環境を作ることが親の努めだと言う。とは言え成琉くんはまだ小学2年生、好きな食べ物は「お母さんのサバの味噌煮」遠征先では番台のあるお風呂屋さんに行くのが大好き。イケメンの可愛らしい男の子だ。
7歳にして世界の舞台に立ち、知らず知らずのうちに勝負の駆け引きや気持ちの切り替えなど普通の子供ではあり得ないことまで経験してきた。それだけに将来を見据える目も研ぎ澄まされている。目標は21歳で迎える2032年のオリンピックが目標(出場資格が18歳以上のため)。大きな夢に向かうことが日常となり、それを家族みんなで楽しんでいる。