部活動を頑張る成長期の中高生が抱える問題を学ぶ。

第3回東三河ジュニアスポーツ勉強会

第3回東三河ジュニアスポーツ勉強会
NPO法人TTランナーズ主催

12月15日(日)穂の国とよはし芸術劇場プラットで開かれた、各分野の専門家が東三河地区の中高生や保護者らに、成長期の育成方法などを伝えた。そこで学んだことをレポートする。

それぞれの専門家の立場から第1部では講演を行なった。子どもたちを思う講演者の話す方向はやはり同じであった。
過度なスポーツはジュニア期には不要、勝利至上主義で健康を害してまでジュニア期を過ごす必要はない、選手の主体性、選手本人の考えを育てること、などが全ての講演者を通して共通の認識であった。
栄養では安易にサプリメントに頼るより食事からも十分に栄養が取れること、食べれる体を作ることの大切さ、朝早い時夜遅い時の具体的な食べ方などを講義された。
整形では成長期に成長軟骨に負担がかかるためオスグットなどの骨端症になりやすく成長期のジュニア特有の症状があることや、年齢でなく身長と骨密度が相関すること、野球の投球動作での肩への負担などの講演があった。客観的なデータとともに大変わかりやすい内容であった。

第3回東三河ジュニアスポーツ勉強会
杉山芙沙子さん(元プロテニスプレイヤー杉山愛選手の母)は親の立場、コーチとしての立場から自身の経験を交えて講演された。選手が主体であること等を話されたがその内容はスポーツをやっているいないに関わらず全ての子供たちと関わる大人にとって参考になる内容であり、コミュニケーションのヒントになる話だった。
サッカー木村コーチ(FC豊橋デューミラン代表)は難しい練習やトップがやっている練習をや真似ることより基本の大切さを感じた自身の経験から、選手一人一人の個性に合わせた練習内容や選手との関わり方などを講演した。
産婦人科医の宮本由記さんは、エネルギー不足、無月経、摂食障害からなる女性の三主徴の説明、食事をとることの大切さ、健康であるためには運動、栄養、休養がどれもバランスよく存在する必要があることや貧血の問題などを講演した。その他月経痛や月経前の症状などは我慢しないこと、選手それぞれが多様性を持った存在であり自分の目標に向かって主体的に進むことなどを講演した。
第2部パネルディスカッションでは第1部演者に加えて川原貴先生(前国立スポーツ科学センターセンター長)、仲井雅弘さん(NPO法人TTランナーズ理事長)を交えて行なった。第1部の講演内容をパネリスト全員で振り返りそれぞれの立場から追加の提言をした。フロアから仙台育英高校吉居兄弟の父吉居誠さんが登壇し今までの親としての関わり方、食事の話や練習量の話などをした。その他トヨタ自動車山本修平さん、トヨタ自動車OB高林祐介さんも登壇し、自身のジュニア期、大学時代、社会人時代の話などがあった。
勉強会全体を通して、ジュニア期は体を作る時期であること、練習時間を増やすより怪我の予防のために十分な準備とケアをすること、楽しくスポーツをする気持ちをずっと持っていけるよう周りの指導者や保護者はサポートしていくこと、その関わり方を話した。立場は違えど全ての演者の思いは繋がっていた印象であった。
トップアスリートを実際見ている方々からの最新の科学に基づいたお話が聞ける勉強会となっている。今後も開催予定があるそうなので、ぜひ次回この勉強会に参加することをお勧めしたい。
取材協力(産婦人科医 宮本由記医師)

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