第3回【子どものメンタル】特性から能力に目覚める
なおトレーナーと子どもの気持ちを考える。
メンタルトレーナーは3児のママ。
セルフコアHBM トレーナー 中村直子
今、子どもたちは何を考え、どんな気持ちでスポーツをしているのでしょう?
子どもたちの特性も十人十色、どんな声掛けをしたら、子どもたちそれぞれの可能性を最大限に引き出すことができるのかを一緒に考えましょう。
第3回【子どものメンタル】特性から能力に目覚める
テレビで東京オリンピックや甲子園を観戦していて思うことがあります。そんな大きな舞台で臨む結果を手にして、注目される選手を見てみいると、その選手だけが持っている性質や能力(特性)が「如何なる時でも」発揮されていると感じます。サポートする側もその選手を認め、信じて支えている、そういう視点で観戦していました。
コロナ渦、大会が開催されるか不透明だったり、思うように練習が進まなかったり、スポーツ活動自体を制限されてしまうことがあるかもしれません。それによってモチベーションが続かない、集中が途切れてしまう、こともあったかと思います。しかし、どんな状況であってもスポーツを通じて自分が叶えたいことや達成したいことをコツコツ追求したり、探求することを諦めることなく続けている選手たち、選手をサポートする方々の意識の集合体が大舞台での活躍に繋がったことでしょう。
では、考えてみましょう。小・中・高校でも子どもたちや選手の意識がバラバラ、統一感がないと感じられる場面をイメージしてみてください。みなさんなら、どう受け入れ、どんなことをしますか?一緒に考えてみましょう。
目の前の練習でやらなきゃいけないのはわかっている、だけど、集中できない。やって当たり前がやれてない。現実があったとしたら、選手が今、何を感じているのか?選手の声に耳を傾けてみるのも一つです。
気持ちを話してくれたり、意見をくれる選手もいれば、普段は大人しいのに内なる闘争心を持っていたり、「大丈夫です」と心の内を見せない選手も反応は様々です。選手の特性によってどんな反応が返ってくるかは違います。その特性にその選手だけの能力が秘められています。聴く側のポイントはヒアリングして、こちらからアドバイスは一切せず、目の前の課題でどこに引っかかっているのか?どう感じているのか?を見つけ、出てくる感情や気持ちはどんな感情でも認める。いわゆるポジティブがよくてネガティブが悪いわけではなく、どちらもあっていい。どんな感情でも認めた上で、「どうしたい?」と質問してみましょう。
これまで見えなかったことが見えてきて、水を得た魚のように動きやすくなり、それをきっかけにグッと伸びる引き金になるかもしれません。
記事の感想、選手の能力を伸ばすことについて、疑問質問などありましたら公式ラインよりお問い合わせください。