助け合いの精神で
男女で目指す夏の全国。
桜丘中学校
硬式テニス部
中学校のテニス部といえばソフトテニス部が多く、硬式テニス部のある中学校は少ない。豊橋に限ってみれば、桜丘中学校が唯一の硬式テニス部となる。部活の数が少ないとはいえ、県大会を勝ち上がれるものでは容易ではないが、新チームは男女ともに勢いがある。
新人戦(団体戦)では県大会を勝ち上がり、東海大会では男子が5位、女子が準優勝。女子は初の全国大会の出場権を獲得した。女子団体は昨年末の全国大会に続き今年3月30日に香川県高松市で開催された『第6回全国選抜中学校テニス大会』にも東海地区代表として出場。初戦、大阪女学院中学と対戦し1セットを奪ったものの惜敗。全国の壁に厚さを感じた反面、貴重な経験を得た。女子テニス部のキャプテンを務める重松風月さんに話を聞いた。「とにかくみんな仲が良く笑顔が絶えません。チームワークもとても良いです。今は新たな目標に向かって、楽しくテニスができています」
男女が隣同士で練習を行うが活動は男女で別々。顧問の先生も違う。男子は6年前に全国大会に出場している。男子顧問の杉江先生は「女子も頑張っているが、男子も夏には何とか全国大会を狙いたい」と意気込みを語ってくれた。男女ともに全国大会出場と大きな目標を掲げ練習に励む。「硬式テニスは小学校からの経験者と中学から始める初心者がいるが、経験者が未経験者に教え、生徒同士が互いに助け合う。そういうところからもテニス以外の人としても多く学んで欲しいと思っています。桜丘中学は中高一貫教育で、そのまま高等部に進み硬式テニスを続ける生徒、また進学後勉強に専念する生徒とさまざまです。それでも今、この瞬間を大切にして、中学時代にテニスを目一杯楽しんで、この3年間にいろんなことを身に付けてくれればいいと思っています」と杉江先生。
夏に向けてのチームの目標は「男女揃っての全国大会出場」。それぞれが持つ助け合い精神が、チームをさらなる高みへ引き上げる。