一人一人が
「考える」プレイをする。
東部中学校 女子バスケット部
田原市内の中学校で女子バスケ部があるのは東部中学と田原中学の2校のみ。市内大会では今の3年生が1年生の時から負けていない。しかし、東三大会ではなかなか勝てず、東部中学校としても13年ほど一勝ができていない。
4月から顧問になった神藤公貴先生は、「生徒たちは、負けることに慣れてしまっている。けれど自分たちにはできる、と自信を持ってほしい。この4ヶ月、どうしたらより良い試合になるか、一人一人が考えるようになったことで強くなった。今できていることを伸ばし、自分の武器をどうやって活かすかを重視している。勝たせてあげたい。もちろん勝つことも大事だが、人として成長することも伝えたい。例えば、自分で立てた目標に全力で取り組んでほしい」と語る。
人一倍「勝ちたい!」と言う気持ちが強いキャプテンの宮田奈々ちゃん。「声を掛け合っていないのに連携プレイが決まった時、みんなで喜べるのが嬉しい。一人一人の技術が上がり、戦略を考えるようになった。東三大会ではパスを繋いでみんなで点を取りたい。悔いの残らないようにしたい」と話す。
後日の東三大会では一勝することができなかったが、三年生の引退前に「考える」プレイを通して自分たちが「強くなった」と実感できたことは、今後の彼女たちの自信に繋がるだろう。
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