自分はここにいると表現できる自信を
ダンススタジオMAZE
「ヒップホップは自分の存在価値を全身で強く表現するところが昔から好きです」そう話すのは田原のダンススタジオMAZE(メイズ)のPRANSOU(プランソウ)先生。ヒップホップ界のレジェンド、マークエスト氏も認めるダンサーだ。MAZEには幼児から60代まで、田原市内外から約150名の生徒が通う。今回取材をしたのは2?4年生の木曜クラス。
童浦小学校4年の水野紗那ちゃんはダンスが好きで今年から通い始めた。「先生のキレッキレのダンスがすごくて、将来は先生みたいなダンサーになりたい」と話す。友達の影響でMAZEに入った亀山小学校2年の畑下桜愛ちゃんは「友達と一緒に踊れるようになって嬉しいしもっとダンスがうまく踊れるようになりたい。服屋さんになること、格好いいダンサーになることが夢」だという。
ヒップホップは、1970年代、ニューヨークブロンクス地区でアフロ・アメリカン、ヒスパニック系の人々が生み出した文化そのもの。貧困と差別にさらされてきた歴史を持つからこそ、当時の人々にとって「自分はここにいる」というメッセージを伝える手段になっていたのだろう。「基本となるテクニックはもちろん、生徒たちにはヒップホップの文化も伝えていきたい。自分はここにいる、という強い自信やポリシーを持って人前に出てほしい」男女・年齢問わず、いつからでも始められるヒップホップを通して、自信を持って自己表現ができる子どもたちが増えていくのだろう。